保育型児童発達支援

といろきっずの保育理念(児童発達支援編)

といろきっずでは、子ども一人ひとりの個性を尊ぶ「十人十育」という保育理念を大切にしています。

個人差・月齢差の大きい03歳未満児の小規模保育で特に大事にしたい考え方として、先日ブログに書きました

といろきっずは保育園の他に児童発達支援事業所を運営していますが、同様に「十人十育」を理念に掲げています。

児童発達支援事業は、保育園と違う点として、そもそも「個」にフォーカスして発達支援を展開することが基本となります。

保育では、園としての全体的な計画があり、年齢ごとの年間指導計画や月間指導計画、週案があり、それら計画の中に子ども一人ひとりの保育におけるねらいと内容を設定していきます。

一方、児童発達支援は、「歳児」「おおむね歳」といったカテゴライズではなく、はじめから一人ひとりの子どもを起点にし、アセスメントを通じた個別支援計画の中に日毎の計画、先を見据えた活動、と展開を広げていくアプローチになります。

保育園は保育所保育指針、児童発達支援は児童発達支援ガイドラインに準じて展開しますが、これらの内容の書かれ方を見ると非常に分かりやすいと思います。

ただ、いずれも最も重要なキーワードとして位置づけられるものが「子どもの最善の利益」であることに変わりありません。

では、児童発達支援の利用者である発達に気がかりなところが見られる子、個別的な配慮が望ましい子、発達障害を抱える子といった未就学児に対して、何がいちばん大切か。

「一人ひとりのために、一人ひとりに合った、その時その場面に応じた環境づくり」なはずです。

私たちといろきっずの保育理念「十人十育」そのものです。

障害児保育は、(児童発達支援に通うのは未就学児なので、まだこの時期から明確な「発達障害である」という医療的な診断はあってもなくても利用できるのですが、) まだ統合保育での対応が一般的です。しかしながら、この統合保育のやり方では、運営側と利用者側どちらにおいても様々な課題があり、なかなか受入も利用も進まない現実があります。それ以上に、子どもにとって本質的で踏み込んだ発達支援のアプローチができるかと言えば、かなり難しいと思います。

42日生まれ~翌年41日生まれのクラス」という子どもの発達に関係なく年度で一括りされた集団の中で、先に述べた全体の指導計画の中に、個別の計画をのっけることになります。

障害児保育は、基本的に自治体と保護者が認めれば加配担当というその子のための人員追加をして対応にあたりますが、物理的に、その加配担当保育士はその子だけに対応することは不可能です。そもそも、「対応」という表現も、加配して「対応しよう」とするアプローチ自体も、私は違うのではないかと思っています。

では、個別支援計画をもとにその子に合わせた個別的な活動や課題に取り組むことが基本となる児童発達支援に通えれば十分な療育が見込めるのか。その子の最善の利益を(今できることとして)保障できるかというと、出来なかったことが出来るようになる、といったステップアップに非常に有効とは言えますが、個別の活動だけでは限界があります。

なぜなら、子どもは子どもの中で育つからです。

どんな子でも、いずれ社会に出て人と人との営みを避けて生きることなど出来ません。また、そのために、どんな子であっても人間として将来に渡り社会で生きていくための素質を持っています。

たとえ、今、お友だちに全く興味を示さなくても、「親である私にも笑顔を見せたことがない」と絶望したとしても、その子しかいない殻の中で目の前のことに取り組んでいるだけでは早期療育の時機を逃しかねません。

そういった現場の葛藤と保護者当事者側の心情に応じながら、といろきっずの小規模保育運営から着想して生まれたのが「保育型」の児童発達支援です。

保育型児童発達支援といろきっずでは、個別支援計画と、小集団での活動という日毎のグループ計画を連動させ、さらに心理士による保護者の方のカウンセリングを通じてご家庭とお子さんと、顔なじみとなるお友だちや先生たちという小さな社会を発達支援の環境にし、その子のための最大限の早期療育を目指します。

みんな一人ひとり違うから、世界が成り立つ。

みんな一人ひとり違うから、子育ても療育も十人十色。

みんな一人ひとり違うから、誰でもキラリと輝ける素晴らしさが発揮できる。

十人十育は、十人いれば十の育て方という意味ではなく、

十人いれば十通りの「育ち方」があるという意味です。

子どもを育てるではなく、子どもが自ら持っている育つ力を発揮するためのサポートをするのが児童発達支援の本質だと思っています。

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