ヒヤリハット記録は安全管理の第一歩。ですが、日々の保育の中で意外とこれがおざなりになりがちと思います。
ヒヤリとすることがあっても、時間がないなどの理由で報告書を書けなくて、そのまにしてしまうと、身近な学びや気づきを自ら放棄することになってしまいます。
といろきっずは7つの園・教室がありますが、それぞれで認識や意識に差があったり、常勤と非常勤の先生でコミットメントの温度差(遠慮も)があったり。そこで、保育園部門の常勤職員研修で、このヒヤリハットをテーマに、日々の危機意識を皆で見直しました。
「保育業務の中で、日常的にヒヤリハット報告に時間を割いたり蓄積すること自体が難しい理由な何なのか」
グループワークで討議し概ね以下5つの要因が挙がりました。
①ヒヤリハットの定義が不明確
②ヒヤリハットを記録する習慣がなかった
③ヒヤリハットを書く時間がない・手間がかかる
④ヒヤリハットの大切さを認識していなかった
⑤ヒヤリハットを書く気が進まない
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①ヒヤリハットの定義が不明確
横浜市のガイドライン(通達書類)にはこう示されています。
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保育現場では「ヒヤリ」としたり「ハッ」とすることが発生します。子どもたちの行動は、大人の予想をはるかに超え、思いがけないことの連続です。大きな事故につながる可能性のある事例を記録し、原因の分析、予防策を職員間で共有します。
起きてしまった「事故」を「ヒヤリハット」として認識している
※ヒヤリハットとは事故に至る可能性があった出来事です
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そこでヒヤリハットと事故の定義を決めました。
●ヒヤリハットとは?
何らかの事故や危険につながる可能性があったとき(園児の安全に何らかの不安を感じたとき)
●事故とは?
1.園児の身体に大小を問わず物理的な損傷が生じたとき
2. 園児の身体に重大な損傷が生じる可能性があったとき(誤飲・誤嚥、傷はないが頭を強く打った等)
②ヒヤリハットを記録する習慣がなかった
③ヒヤリハットを書く時間がない・手間がかかる
これらの解決策として、「ポストイットに書いて貼っておき、後で収集・振り返り」が挙がりました。
よりメモとして書き取りやすいように、オリジナルのポストイットを作成しました。
④ヒヤリハットの大切さを認識していなかった
⑤ヒヤリハットを書く気が進まない
法人全体として、安全管理をテーマに全社研修を実施することにしました(9月7日の社員総会にて)。
日々、見過ごしがちだけれども大切なことを、全職員で向き合って、一つひとつ改善・向上していきたいと思います。