12日の台風19号が過ぎた後、すぐに全園をまわり、損壊ないか、電気水道問題ないか、確認をして、全社全職員に知らせました。
同時に、職員の住まいや家族も無事で、ひと安心。
明日火曜から平常通り、元気に子どもたちと親御さんをお迎えできます。
といろきっずは大丈夫かのご連絡をくださった皆さま、本当にありがとうございます。
自分のところだけで必死な最中、気遣ってくださる方々の姿に、改めて自分の余裕のなさと度量の小ささを痛感します。
JRはじめ鉄道各線がストップする。これまで経験してこなかったようなインフラ不全を、少なからず台風15号の経験もあり、台風19号が土曜で利用者が少ないこともあり、前もって対策に奔走できたこともあり、無事に局面を越えてまたいつも通りの週明けを迎えられます。
これが、どれだけありがたいことか。
今回初めて、横浜市からも「状況によって休園やむなし」という通達がありました。事業者の判断により、ということなわけですが、開所するしないの判断は最終的に自分にあります。そんな中で、保育園に預けられないと困る保護者の方もいるかもしれない、だから通勤はできなくなるから前泊するから大丈夫です!と心構えしてくれる職員がいたり、でもその身やご家族ましてや自身もお子さんいるのに、そのプロ意識と使命感が誇らしいと同時に、どうすべきか、何がベストな選択なのかを経営者の前に人として迫られるような感覚でした。
保育所は何があっても開所せよという、アキレス腱の泣き所ような、子どもたちは当然ながら、まず職員をどうしたら守れるのかという一抹の不安を抱えながらの保育所運営なので、少なからず今回の市の対応には大きな意味を感じました。
しかしながら、もし園が損壊して火曜から運営できない状況になったら、園舎の屋根が飛んでいって事が起きたら、平日の急な発生だったら、その対応の判断が一瞬でも遅れたら、職員の身に何か起きたら、色んなことを考えながら、自分の家の防災もままならずに多くのことを考えさせられた週末でした。
ちょうどこの9月10月、といろきっずとして全社をあげての防災見直し・訓練月間にしていました。
緊急連絡メールの保護者到達確認や、災害伝言ダイヤル171の訓練、地震により園外へ避難した場合のための引き取り想定訓練を、今年度は法人本部主導で計画し遂行指揮をとりました。
緊急時連絡のための社内システムや、その受け手となる保護者様との連絡手段の構築、園内の備蓄品、災害が起きた時の職員の動き、意思決定の流れ。色んな想定がある中で、完全は難しくても網羅的に想定をしなければなりません。
各園、その訓練では保護者の皆様にも多大なるご協力をいただきました。こちらのミスによりご迷惑をおかけしてしまったり、スケジュールがタイトでご負担をかけたり、職員も不慣れなIT活用作業に困惑ありながらも一所懸命に取り組みました。
それでも、どこまでやっても「絶対に大丈夫」を超えてくる想定もしないようなことが災害では起こりうること。
つくづく、保育園運営に完成など無いのだなと思わされます。
子どもたちがいて、そのご家庭があり、私たち職員の身もあります。
いつどこでどんな事態が起こるか分からない。
防災については、どれだけやっても、やりすぎることはない。先手をうって災害に立ち向かえられる準備を、していかねばと思います。
日本中、全国各地の被害が最小限にとどまり 一日も早い復興をひたすらお祈り申し上げます。